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2007年1月25日 (木)

ウは宇宙船のウ

どこを向いても、ヤミ。
暗黒のうなばらを、ぼくたちのスターシップはすすむ。
めざすは、惑星ミライ。そこに、自由はあるのか?

ぼくが地球補完機構のポスターを見たのは、はじめてではなかった。いつもは、笑って通りすぎるのに、その時は、
「めざせ 若者! 惑星ミライ開拓団 募集!」
イラストの若者たちは、手をたかだかと上げて茶番としかいいようのない、ひどい出来だった。こんなポスターで人が集まるものかと、笑っていた僕が、この船に乗っている。

開拓団の参加は両親は反対だった。両手で顔をおおいすすり泣く母。父は何もいわずパイプに火をつけた。惑星ミライには、片道100年はかかる。生きてふたりに会うことはない。

当直の時間は終わった。僕はカプセルに横たわると、カプセルは、機械音をたてながら閉じた。遠くから、カプセルの開く音が聞こえた。
つぎに目が覚める時は、33年後だ。
その頃には、どんな、世界が僕を待ち受けているのだろう。
すーと、消え行く意識の中で、僕は思った。
きっと、そこには自由があるはずだ。       そのリン

「ウは宇宙船のウ」は、レイ・ブラットベリの有名な小説です。今回はタイトルを借用して、即興でショートショートを書いてみました。わたしは本当は、絵より、小説が書きたかったのだと思います。同人誌活動を楽しみたい。SF談義をしてみたい。久しぶりに、「ウは宇宙船のウ」を読んでみよう。そんな事を考えるこの頃です。

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